サポートに寄せられるメールの中で「要求管理を学ぶにはどの本を読むのが良いのか」という質問をいただきます。 このページでは、独断になりますが、おすすめの書籍を紹介致します。(UML関連の書籍については、UML関連 おすすめの書籍のページをご覧ください。)
ご紹介する書籍は「要求管理」について説明しているものを取り上げており、要求の引き出し・分析・仕様作成・妥当性確認の「要求開発」についてだけ説明している書籍は含めておりません。
なお、この書籍紹介は弊社の独断であり、その信憑性について保証するものではありません。参考としてご活用ください。 また、書籍はAmazon.co.jp へのリンクです。 その書籍の詳細の確認と購入ができます。
「要求」の基本原則
「要求」の扱い方(要求管理の手順)を、ソフトウェア工学的なアプローチをベースに、実践的に解説しています。
要求を扱う上で必要となる一連の行動を「要求プロセス」という手順としてマニュアル化してあり、
これから要求管理を始める人やシステム開発に携わる技術者が、深い要求の森で、落とし穴におびえることなく自信を持って要求を扱うためのガイドブックとなっています。
やさしくわかるBABOK
経営とITの橋渡しをするビジネスアナリシスの知識体系としてBABOKがあります。
BABOKでは、要求を取り扱っており、知識エリアの1つとして要求管理(要求マネジメント)があります。
この書籍はBABOK2.0の解説書です。第5章で要求マネジメントについて説明しており、その中で要求管理システムとして、RaQuest も紹介していただいております。
著作者の一人 清水千博氏が代表の株式会社KBマネジメントは、IIBA(International Institute of Business Analysis)の認定教育プロバイダであり、ビジネスアナリシス/ビジネス戦略・人材戦略・スキル教育と幅広いプログラムを提供しています。
要求管理ツールのススメ (その1)でも、RaQuest を紹介して頂いております。
要求工学知識体系
要求工学に基づき、実践するガイドラインとして要求工学知識体系(REBOK/アールイーボック)をまとめています。
書籍の中でSWEBOKやBABOK・共通フレームとの比較や、用語に関しては対応する英単語があり、要求に関与している多くの人々に役にたつ要求工学への導入ガイドとなっています。
要求管理については、第7章の要求の計画と管理で説明しており、第2.4章にも要求管理のプラクティスの例が示されています。
REBOKシリーズ2の「要求工学実践ガイド」では、第1.8章でプロジェクトマネジメント知識体系(PMBOK)との対応を考慮して整理・体系化した「要求の計画と管理」が説明されています。
ソフトウェア要求管理 ― 新世代の統一アプローチ
タイトルに要求管理とありますが、要求管理の部分だけではなく、要求管理を含むソフトウェア工学の要求工学全般について説明しています。
SEI-CMMとISO9000における要求管理やラショナル統一プロセス(RUP)における要求管理についても付録として説明しています。
ソフトウェア要求 第3版
ソフトウェアプロセス改善活動の中の要求工学プラクティスに着目し、プロセスを改善する手伝いを目的に、実際的で証明された要求工学の技法に焦点を定めて説明しています。
第4部(第27章〜第30章でソフトウェア要求管理について説明しています。
要求開発と要求管理 ― 顧客の声を引き出すには
上記の「ソフトウェア要求 ― 顧客が望むシステムとは」の作者が、先の書籍のアプローチを補強するトピックやプラクティスの適用例を説明しています。
第7部で要求の管理について説明しており、その中で、要求管理ツールの活用についても説明しています。