ベースライン機能を利用すると、対象のシステムやアプリケーションを開発する際に、指定した状態を保存しておくことができます。具体的には、指定した時の状態を個別に保存しておくことができます。保存しておいたベースライン情報は、必要に応じて呼び出して内容を確認することができます。また、ベースラインと現在の状態の差分を表示させることもできます。
以下の操作が可能です。
•差分の表示
現在の状態との差分を表示します。
•ベースラインに戻す
選択したベースラインに戻します。その際現在の状態を「作業中の情報」として保存します。
•作業中の情報に戻す
前回ベースラインに戻したときに保存した「作業中の情報」に戻します。
•新規ベースライン
新規ベースラインを作成します。
•詳細の変更
ベースラインの名前・バージョン・ノートを変更します。
•ベースラインの削除
選択したベースラインを削除します。
•ファイルの読込
ファイルからベースラインを読み込みます。
•ファイルの出力
ベースラインをファイルへ出力します。
Enterprise Architectのエディション・プロジェクトの種類により、可能な操作が異なります。
エディション
•Enterprise Architectコーポレート版以上との組み合わせ:すべて可能
•デスクトップ版・プロフェッショナル版との組み合わせ:「ベースラインに戻す」「作業中の情報に戻す」「新規ベースライン」が可能
プロジェクトの種類
•FEAPファイル/QEAファイル/QEAXファイル/サーバリポジトリ/暗号化接続文字列:「ファイルの読込」「ファイルの出力」は不可
プロジェクトによっては、途中でベースラインを分岐する場合があるかもしれません。この場合には、まず、「新規ベースラインを作成」します。その後、作成した「ベースラインに戻す」で分岐の元になるベースラインを読み込みます。この状態で「新規ベースラインの作成」を選択すると、既存のベースラインファイルを基にして新しいベースラインを展開することができるようになります。